「勤務時間や勤務地などの条件を選びたいから」というのが、派遣で働く理由の第1位であるという調査結果が、エン・ジャパン株式会社から公表されました。
調査は、エン・ジャパン株式会社が運営している日本最大級の派遣情報サイト「エン派遣」を利用しているユーザーを対象とし、2019(令和元)年6月27日~7月29日までの期間、インターネットを活用して行われました。
有効回答者数は 2,015名でした。
派遣で働く理由は「勤務時間などの条件を選びたい」
「派遣のお仕事を選ぶ理由は何ですか?」という質問に対する複数回答を集計すると、
- 勤務時間や勤務地などの条件を選びたい 53%
- アルバイトやパートより時給が良い 46%
- 派遣会社を通したほうが就業チャンスが多い 33%
- 事務の仕事は派遣での募集が多い 22%
- 派遣という立場が働きやすい 20%
- 副業・ダブルワークとして働きたい 18%
- 条件に合う仕事を探したらたまたま派遣だった 14%
でした。
勤務時間や勤務地、仕事の内容等、明確な条件があり、それを満たすのが派遣という働き方であったということのようです。
正社員は勤務時間、勤務地、仕事の内容が希望と違っていても、雇用の安定と引き換えに会社に従わざるを得ないことの裏返しと言えるでしょう。
それでは、派遣という働き方に満足しているのでしょうか?
派遣経験者の 76%が働き方に満足
実際に派遣で働いたことがある人に、働き方の満足度を尋ねると、
- 満足 76%
- 満足していない 24%
でした。
2年前の2017(平成29)年に同じ質問をした結果は、
- 満足 67%
- 満足していない 33%
でした。
2年前よりも 9ポイントも満足度が上がり、4人のうち3人以上、76%の派遣経験者が働き方に満足しているというのです。
そのため、今後の希望する働き方を尋ねても、
- 派遣で働きたい 69%
- 派遣以外で働きたい 26%
- しばらく働く予定はない 5%
という回答でした。
7割もの人が派遣で働くことを望んでいるのです。
政府は派遣社員から直接雇用への転換を推進していますが、実際に働いている人の思いとは違っているようです。
大切なことは、働きたい働き方が社会に受け入れられることでしょう。
派遣という働き方も、その一つです。
以前のブログで、リーマンショックの時の年越し派遣村を取り上げました。
その当時と大きく違うのは、人手不足という雇用状況です。しかもこの状況は、しばらく続きます。
この状況が続く限り、派遣という働き方は魅力的な働き方と言えるでしょう。
みなさんは、どのような働き方を選びますか?