転職実態のアンケート調査によると、20代の約8割が転職活動期間は3ヵ月未満の短期決戦という結果でした。
ディップ株式会社が運営する総合求人サイト「はたらこねっと」が「転職活動の実態」についてアンケート調査を行ったのです。
「はたらこねっと」ユーザーのうち、20代から50代の転職経験のある派遣社員と正社員を対象に、2019年3月18日(月)~2019年6月9日(日)の期間、インターネットを活用してアンケート調査を行ったようです。
有効回答数は 748名でした。
20代の転職活動期間は、3ヵ月未満が約8割
20代正社員の転職活動期間を聞くと、
- 1ヵ月未満 15%
- 1ヵ月から3ヵ月未満 65%
- 4ヵ月から6か月未満 10%
- 7ヵ月から12ヵ月未満 10%
- 1年以上 0%
でした。
同じ質問を30代から50代まで行い、転職活動期間が3ヵ月未満の割合を見ると、
- 30代 59%
- 40代 68%
- 50代 71%
でした。
20代の約8割も非常に高いのですが、転職が難しいといわれている40代や50代でも約7割と一般的なイメージよりも、ものすごく高いと感じられるのではないでしょうか?
転職活動の満足度も世代別の人数もわかりませんので、30代の割合が最も低い理由は想像するしかありません。
なぜ、30代の転職活動期間が3ヵ月未満の割合が低いのでしょうか?
仮説の一つ目として、単に転職活動をしている人が他の世代と比べてとても多いために転職活動期間3ヵ月未満の割合が低くなっている、ということが考えられます。
仮説の二つ目として、30代は新しい家族が増える世代ですので、出産を機に退職し子育てが落ち着いたので転職活動を始めたものの転職に苦戦している女性が多いということも考えられます。
仮説の三つ目として、30代は一通り仕事も覚え自信をつけ、体力・知識も充実し、大きなステップアップを目指す世代ですので、仕事の内容であったり、職場環境、給与や休暇といった魅力的な処遇を転職先に求めるため、転職のハードルが高くなり、3ヵ月では納得のいく転職先を見つけられないということも考えられます。
あるいは、複数の企業からオファーをもらい、選択肢が多すぎてなかなか決めきれないのかもしれません。これが仮説の四つ目です。
もしかしたら現職が忙しすぎて、転職活動を始めたものの、十分に活動時間が取れないということも五つ目の仮説として考えられます。
「はたらこねっと」の公表された調査結果では、これらの仮説の真偽を検証することができないのが残念です。
みなさんは、どのような仮説が思いつきますか?