初任給も格差の時代へ!日本を代表する大企業であるソニーが動くようです。
ソニーが新入社員の初任給に格差をつける取り組みを始めるというのです。
新聞記事によると、大学院卒の新入社員の年間給与は2019年度で約600万円と言います。平均的な2年目の社員で約630万円になるそうです。
それが最短で入社3ヵ月目に給与を見直して、年間約600万円から2年目社員と同じく年間約630万円、優秀な人材にはさらに上乗せして年間約730万円と、最大で2割強、差をつけるというのです。
新入社員の3ヵ月を評価して優秀な社員は給与を引き上げるということです。
以前のブログで、新入社員の年収に100万円以上もの差をつける企業が現れたことを取り上げました。
その時に取り上げられていたのは、LINEやメルカリといった、今、大きく成長をしている企業でした。
ソニーのような大企業もその流れに自ら乗ってきたのです。
3ヵ月目の見極めが重要
新入社員が4月に入社して3ヵ月目の7月から給与に格差をつけるということですが、この見極めが初任給に格差をつけてうまくいくか、それとも失敗に終わってしまうかの分かれ目になるでしょう。
発揮した能力やアウトプットに明らかな差があれば初任給に差をつけてもうまくいくでしょう。
もし、それほど差がないのに初任給に格差をつけてしまうと、周りの人たち、新入社員だけではなく、入社2年目あるいは3年目といった若手社員がやる気をなくしてしまうでしょう。
以前に取り上げた三洋電機は国家資格を条件として実績が全くないのに初任給に格差をつけました。
対してソニーの場合は3ヵ月とはいえ、実際に一緒に働いた成果に応じて格差をつけるということで、周りの人が格差に納得する可能性は高いと考えられます。
だからこそ、見極めが非常に重要になります。
ソニーは初任給も大幅に引き上げ
報道によると、ソニーは格差をつけるだけではなく、2019年度の新入社員の初任給を大学卒で前年より2万円増の25万円、大学院卒で1万5千円増の26万円に引き上げたといいます。
以前のブログで、初任給の引き上げと入社2年目、3年目の社員の給与とのバランスについて書きました。
2019年大学卒の新入社員初任給が25万円、2018年度の新入社員は2万円少ない23万円です。
2019年に2年目社員となった2018年度の新入社員は2万円を超える昇給があったのでしょうか?
社員の納得性を考えれば、おそらく2万円を超える昇給があったのではないでしょうか?
高い給与は特に若手社員にとって魅力的です。
しかし、給料で会社を選ぶ人は、他に高い給料を支払ってくれる会社があれば転職してしまう可能性はとても高いです。
給料以外に社員を引き付ける魅力が企業には必要なのです。
その一つの考えとして、以前のブログで
- 上司からの賞賛
- 幹部(リーダーシップ)からの評価
- プロジェクトやタスクフォースの仕事を主導するように任せる
と書きました。
みなさんも考えてみてください。
給料以外にどのような企業に魅力を感じるますか?
自分の頭で考える、その繰り返しが幸せになるためには必要です。