平成から令和へと元号が変わって早くも2週間余りが経ちました。
平成という元号は、約30年間続いたわけですが、その間、世の中と同様にあなたにもいろいろな変化があったのではないでしょうか?
例えば、平成30年は「給料」、平成元年は「やりがい」。
これは、30年前である平成元年と平成30年の新入社員の入社の決め手です。
平成30年と平成元年との比較ですが、どのような調査だったのでしょうか?
「オー人事」というフレーズを聞いたことがありますか?テレビCMで聞いた覚えはないでしょうか?
調査を行ったのは、その「オー人事」というフレーズのテレビCMを流していたスタッフサービスグループです。
調査は、2019(平成31)年2月8日(金)~11日(月)の期間、インターネットを使って、平成元年に社会人になった方と平成30年に社会人になった方を対象に行われています。
回答サンプルは各 256サンプル、合計で 512サンプルです。
平成30年入社の決め手は「給料」
調査で、「新卒1年目の会社に入社した決め手」を質問すると、平成元年組は、
- やりがい 29.8%
- 勤務地 23.6%
- 給料 15.1%
- 企業の知名度 11.2%
- 企業規模 7.0%
でした。
同じ質問を平成30年組にすると、
- 給料 23.6%
- 勤務地 20.5%
- やりがい 20.2%
- 社員との相性 10.9%
- 自己成長 10.5%
でした。
平成元年組と平成30年組では「給料」と「やりがい」の順位が逆転しています。
この30年間で、より現実的な視点で企業を選ぶようになったといえます。
以前のブログで、大企業の大卒求人倍率が高止まりしていることを取り上げていますが、この調査では、違った一面が見えます。
平成元年組は企業の知名度や規模で入社を決めているのに対し、平成30年組では社員との相性が高くなっているのです。
企業の知名度や規模よりも人間関係重視に変わってきているのです。
約7割がコミュニケーションのミスマッチを経験
人間関係重視で入社を決めているようですが、入社後には約7割がコミュニケーションのミスマッチを経験しているといいます。
平成元年組は部下もしくは後輩とのコミュニケーション、平成30年組は上司とのコミュニケーションについてミスマッチを感じたことがあるかどうか、質問すると平成元年組は、
- ミスマッチを感じたことがある 75.2%
- ミスマッチを感じたことがない 24.8%
平成30年組は、
- ミスマッチを感じたことがある 67.8%
- ミスマッチを感じたことがない 32.2%
という結果でした。
相性がいいと思って入社しても、コミュニケーションのミスマッチを感じることはある、と思っていたほうがいいでしょう。
そう思っていれば、ミスマッチを感じたとしても、いい意味で開き直ることができます。
開き直ることは長く幸せに働くためには大切なのです。