「働き方改革」と政府をはじめ、世間では言われていますが、皆さんの周りでは、何か変わりましたか?
少しずつ法律も改正されていきますので、変化も徐々に感じられるようになってくるでしょう。
まず、この4月1日より、有給休暇取得義務化が始まります。
年10日以上の有給休暇が付与された社員に対して、企業は5日以上有給休暇を取得させなければいけなくなります。
有給休暇は、本来、社員が自由に取得できる権利です。しかしながら、取得しない人も多く、政府の目指す取得率 70%は達成できていません。
この目標を達成するため、社員に有給休暇を取得させることが、企業の義務となるのです。
自由に十分に有給休暇を取得しているならば、不要な法律改正なのです。
日本人は、そんなに有給休暇を取得していないのでしょうか?
世界19ヶ国中、日本は3年連続最下位!
世界最大級の総合旅行サイトの日本語版である、エクスペディア・ジャパンが有給休暇の国際比較調査を実施しています。
世界19ヶ国、18歳以上の有職者 11,144名を対象とした調査です。
調査結果によると、日本の有給休暇取得率は 50%で、世界19ヶ国の中で3年連続最下位ということです。
ワースト2位のオーストラリアの有給休暇取得率が70%ですので、圧倒的に日本は低いことがわかります。
それでは、なぜ日本の有給休暇取得率は、これほど低いのでしょうか?
日本人は有給休暇取得に罪悪感があるという!?
有給休暇の取得について罪悪感があるかどうかという質問に対し、日本人の58%が罪悪感があると答えたといいます。
ワースト2位は韓国で 55%の人が感じるそうです。
有給休暇取得に罪悪感を感じるのは、アジア諸国の特徴なのでしょうか。
また、上司が有給休暇を取得することに協力的であるか、と質問したところ、協力的と回答した日本人は 43%と、これも世界19ヶ国中、最下位となっています。
社員自身が有給休暇を取得することに罪悪感を感じ、職場の上司は上司で、有給休暇取得に非協力的となれば、有給休暇取得率が世界19ヶ国の中で最下位になるのは当然でしょう。
有給休暇を取らない理由の第1位は「人手不足」!
有給休暇を取得しない理由について質問したところ、日本人の第1位は「人手不足」という回答だったようです。
毎日のように、日本は人手不足だと報道されていますが、有給休暇も取れないほど、人手不足なのでしょうか?
今、インフルエンザが流行し、複数の人が休まれている職場も多いでしょう。
そのような職場でも、大きな支障なく、仕事は進んでいるのではないでしょうか?
有給休暇を取ったとしても、何事もないかのように仕事は進むはずです。
ぜひ、有給休暇を積極的に取りましょう。