あなたは、就活ルール廃止について、どう思いますか?
就活ルール廃止が、最近2ヵ月くらい、大きな話題になっています。
2018(平成30)年9月3日に、経団連の中西宏明会長が、就活ルール廃止について言及したことから、この話題が始まることは、以前のブログで取り上げました。
また、その言及を受けて、日本商工会議所の三村明夫会頭が9月6日に就活ルール廃止に反対したことも同じブログで取り上げました。
それ以降、いろいろな方が、様々な意見を表明されています。
就活ルールを巡って、まさに日本中が「大騒ぎ」という感じです。
そのような騒動の中で、当事者である就活生はどのように思っているのでしょうか?
2019年春に卒業予定の就活生は?
就職情報大手のディスコが、新卒就職情報サイト「キャリタス」で2018(平成30)年10月1日~9日に調査を行った結果を公表しています。
回答は、2019年春に卒業予定の大学生1,195人から得ています。
2019年春に卒業予定ですので、来年春の就職先を決めて就活を終えたばかりの人、納得のいく就職先をまだ探して就活を継続している人、公務員試験を終えて新たに就活を始めた人、状況は様々でしょう。
いづれも、この2018(平成30)年度に就活を経験している人、つまり2018(平成30)年度就活生ということになります。
「キャリタス」の調査によると、就活ルールの日程について、70.7%の就活生が「ルールが必要」と答えたといいます。
そのうち、「今の日程ルール(6月1日面接解禁)が良い」が24.2%、「今の日程でなくても良い」は46.5%でした。
今の日程が良いとは思わないが、何らかのルールがあった方が就活がやり易いと感じているのでしょう。まさに肌感覚ということでしょう。
それでは、来年の就活生はどのように思っているのでしょうか?
5割の就活生は就活ルール廃止に賛成!
株式会社パソナグループで、様々な社会課題の解決に向けたフォーラムの開催や提案を行うパソナ総合研究所が、2020年3月に卒業予定で、これから就活に取り組む予定の大学生・大学院生を対象に「就職活動のあり方に関する学生意識調査」を行っています。
調査の概要は、
- 調査期間:2018(平成30)年9月13日~9月19日
- 調査対象:2020年3月卒業予定の大学生・大学院生
- 回答者数:622名
- 調査方法:インターネットを通じたアンケート方式
です。
この調査によると、就活ルールについて、
- 廃止すべき 49.4%
- 廃止すべきでない 39.7%
と、まさに真っ二つに割れています。
2019年春卒業予定の2018(平成30)年度就活生とは、全く違う結果になっています。
どちらがいいのか、よくわからないというのが正直なところでしょうか?
あなたは、就活ルール廃止について、どのように思っていますか?
就活ルール廃止しても、落ち着くとこに落ち着く?
就活ルールを廃止しても、それほど大きな影響はないと私は思っています。
今よりは、間違いなくスケジュールが前倒しになると思います。
しかしながら、早く内定を出すと、そこから実際に入社してもらうまでの間、引き留めるのがものすごく大変なのです。
そのため、早く内定を出すにしても、自ずと限界があると考えています。
例えば、ユニクロを運営する株式会社ファーストリテイリングのように学生アルバイトに内定を出す会社、インターンを活用して内定を早めに出す会社、大学3年生から4年生になる前の春休みに集中的に内定を出す会社、といったように大きく3パターンに分かれると考えています。
それと、大手が内定を出した後、ゴールデンウイーク前後から採用活動を活発化する中小企業もあるでしょうから、全部で4パターンになります。
あなたは、どのよう考えますか?じっくりと考えてください。
正解はわかりません。
大切なのは、自分の頭で考え、決断し、行動することです。
この繰り返しが、幸せにつながるのです。