フリーターや既卒など正社員未経験者や経験の浅い第二新卒向けの就職・転職支援サービスである「ハタラクティブ」を展開しているレバレジーズ株式会社が、2023(令和5)年8月21日に『【社員編】中小企業の働き方改革における実態調査』結果を公表しました。
調査の概要は以下のとおりです。
・調査対象:中小企業(従業員数500人未満)に在職中の正社員
・調査年月:2023年5月23日~2023年5月25日
・調査方法:webアンケート調査
・回答者数:300人
正社員の半数超が「働き方改革が進んでいる実感」なし
「働き方改革に満足」している正社員は2割未満!
「現在の就業先の働き方改革に関する施策に満足しているか」尋ねると、「十分に満足している」4.0%、「どちらかというと満足している」14.3%、合わせて18.3%ですから、満足している人は2割にも満たないという結果になりました。
逆に「どちらかというと不満である」29.0%、「すごく不満である」18.0%、合わせて47.0%ですから、正社員の半数弱が不満に思っていることになります。
中小企業の「働き方改革」は正社員でも進んでいるという実感は乏しく、満足度もかなり低いということがいえます。
正社員が期待する働き方改革の施策は「賃上げ」!
「優先して取り組んでほしいと思う働き方改革の施策」を尋ねると、最も多かった回答は、「給与の引き上げ」49.7%と半数の正社員が最も望んでいるのは賃上げでした。
その次に多かった回答は、「時間外労働の規制」11.0%、その次が「有給休暇取得の利用促進」10.0%ですから、2位以下と40ポイントも大差をつけて「賃上げ」を望んでいるという結果になりました。
これは、特に昨年以降の物価高などの影響から、労働時間短縮よりも、経済的な安定を求めている人が正社員でも増えているのかも知れません。
以前のブログで、今春の賃上げは率・額ともに30年ぶりの水準という厚生労働省の資料を取り上げました。
今年に限らず、この賃上げを継続していくことが、正社員が最も望んでいる「働き方改革」といえるようです。