新型コロナの影響?今の会社で働き続けたい新入社員5年ぶり増加

新型コロナウイルス感染拡大の影響があるのでしょうか?

今の会社で働き続けたいという新入社員の割合が5年ぶりに増加したという「2020年度新入社員のキャリアに対する意識調査」結果が公表されました。

公表したのは、公開型定額制ビジネス研修「Biz CAMPUS Basic」を提供する株式会社ラーニングエージェンシーです。

調査は、2020(令和2)年4月2日~4月22日の期間、会場もしくはオンラインで株式会社ラーニングエージェンシーが提供する新入社員向け研修の受講者を対象とし、 3,128名から回答を得ています。

59.1%の新入社員が「今の会社で働き続けたい」

今の会社で働き続けたいか、聞いたところ、

  • できれば今の会社で働き続けたい  59.1%
  • そのうち転職したい        13.1%
  • いつかは起業したい          5.6%
  • フリーランスとして独立したい     3.8%
  • 家庭に入りたい            1.3%
  • わからない            17.1%

でした。

今の会社で働き続けたいという回答率は、

  • 2015年  63.4%
  • 2016年  62.0%
  • 2017年  56.2%
  • 2018年  53.8%
  • 2019年  50.5%
  • 2020年  59.1%

と、5年ぶりに上昇したことになります。

昨年と比べると、8.6ポイントの大幅な上昇となっています。

なぜ、右肩下がりだったのが、いきなり大幅な上昇となったのでしょうか?

新型コロナウイルス感染拡大による不安が理由?

「今の会社で働き続けたい」理由については、この調査では質問されていませんので、よくわかりません。

推測するしかないのですが、キャリア形成支援について会社に期待することを質問すると、

  1. 上司に相談できる機会をつくってほしい             48.8%
  2. キャリア形成についてのセミナーや勉強会などを開催してほしい  40.0%
  3. 上司以外の社員に相談できる機会をつくってほしい        29.7%
  4. 社外の人の意見を聞ける場を設けてほしい            29.5%
  5. 会社には期待するものではないと考えている             6.8%

という回答でした。

「上司に相談できる機会をつくってほしい」は昨年よりも 10.1ポイント、「上司以外の社員に相談できる機会をつくってほしい」は 3.9ポイント増え、それぞれ調査開始以来最も高い割合になったといいます。

上司や先輩に相談する場を求めている新入社員の割合が高くなったのは、入社するや否や在宅勤務や自宅待機になってしまい、今後に対する不安が大きくなってしまった結果だと推測されます。

さらに企業倒産や解雇、一時帰休、新卒採用の一時休止、賞与の大幅な減額といった不安を煽るようなニュースが巷に溢れていますから、今の企業にしがみつきたい、という気持ちがますます強くなり、働き続けたいという思いが強くなったのではないでしょうか。

このような状況だからこそ、今できることに積極的に挑戦しましょう。

「今、ここ」に集中すれば、不安が和らぎます。

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