あなたの上司は男性ですか?それとも女性ですか?
株式会社帝国データバンクの調査によると、約半数の企業に女性管理職がいないそうです。
私が25年前に社会人になった時の最初の上司の1人は女性でした。もちろん、管理職です。
その方以外にも、女性管理職はおられましたので、それから半世紀も経つというのに、約半数の企業に女性管理職がおられないというのは、本当に不思議な感じがします。
株式会社帝国データバンクの調査は、2019(令和元)年7月18日~31日の期間、全国 2万3,650社を対象に実施し、有効回答企業数は 1万91社(回答率 42.7%)でした。
従業員、管理職、役員に女性の占める割合は?
株式会社帝国データバンクの調査によると、女性従業員の割合は平均 25.2%、管理職(課長相当職以上)に占める女性の割合は平均 7.7%、役員(社長を含む)に占める女性の割合は平均 9.8%でした。
従業員に占める女性の割合に比べて、管理職に占める女性の割合が、ものすごく低いのがわかります。
それぞれの女性の占める割合を見てみると、
従業員では、
- 30%以上 30.2%
- 20%以上30%未満 18.7%
- 10%以上20%未満 20.8%
- 10%未満 22.3%
- 0%(全員男性) 5.7%
- 分からない 2.2%
でした。
管理職では、
- 30%以上 7.1%
- 20%以上30%未満 5.2%
- 10%以上20%未満 7.7%
- 10%未満 30.5%
- 0%(全員男性) 46.7%
- 分からない 2.9%
でした。
役員になると、
- 30%以上 13.1%
- 20%以上30%未満 6.4%
- 10%以上20%未満 4.9%
- 10%未満 15.5%
- 0%(全員男性) 58.0%
- 分からない 2.2%
でした。
徐々に女性の占める割合が高くなっているとはいえ、まだまだ低いのが現実です。
これから増えていくのでしょうか?
女性管理職が増えると見込む企業は 23.6%
女性管理職が今後どのように変わると考えているか、尋ねると、
- 増加する 23.6%
- 変わらない 58.7%
- 減少する 1.8%
- 分からない 15.9%
でした。
企業の4社に1社が、女性管理職が増えると考えているようです。
現在の日本ではどうしても女性には家庭との両立という問題があります。
その女性が管理職になれる企業というのは、例えば介護をする男性のように、働くうえで何らかの制約を受けている人々(男女問わず)が、管理職として働ける企業なのです。
これからは、介護という問題に誰もが直面する時代になります。
そのような時代に生き生きと働くことができる企業、その一つの要件が女性管理職が多い企業なのです。
みなさんが、企業を見分ける時の一つの指標としてください。