入社1年未満で過半数の新入社員が転職を検討しているといいます。
第二新卒・既卒・フリーターといった、20代若手に特化した人材紹介事業を展開している株式会社UZUZ(ウズウズ)がアンケート調査結果を公表したのです。
第二新卒(就業経験が3年以内)として転職活動中の20代男女を対象とし、2019年2月1日~6月30日の期間、キャリアカウンセリングの際にアンケート調査を行っています。
有効回答者数は 642名でした。
1年未満で退職を決める人は第二新卒の 51.9%
第二新卒で転職活動を希望している人に在籍期間を尋ねると、
- 1ヵ月未満 7.4%
- 1ヵ月以上3ヵ月未満 15.5%
- 3ヵ月以上半年未満 10.3%
- 半年以上1年未満 18.7%
- 1年以上2年未満 24.7%
- 2年以上3年未満 11.9%
- 3年以上 11.5%
でした。
1ヵ月未満から半年以上1年未満まで足していくと、 51.9%の人が1年未満で退職を決めています。
ものすごく早い時期に退職を決めたような印象を受けるのではないでしょうか。
それではどのような理由で退職を決意するのでしょうか?
退職理由の最多は「仕事が自分に合わなかった」
退職理由を1位から3位まで順位をつけて尋ねると、退職理由1位の回答は、
- 仕事が自分に合わなかった 20.5%
- 入社前に聞いていた条件と違っていた 14.2%
- 労働時間が長かった 12.1%
でした。
言い換えると、仕事の内容、処遇条件、労働時間の3つが希望と合わなければ退職につながってしまうということです。
それでは、転職先には何を求めるのでしょうか?
転職先に求めるものを1位から3位まで順位をつけて尋ねると、求めるもの1位は、
- 休日の多さ(土日休など) 20.2%
- 良好な人間関係 14.8%
- ワークライフバランス 14.2%
でした。
転職先に求めるもの2位は、
- 休日の多さ(土日休など) 15.0%
- 給料 13.3%
- ワークライフバランス 11.9%
3位は、
- 良好な人間関係 15.6%
- 給料 15.0%
- 休日の多さ(土日休) 13.9%
でした。
人間関係、処遇条件、労働時間が転職先を選ぶ基準となっているようです。
「休日の多さ(土日休)」と「ワークライフバランス」を求める割合が目立ち、労働時間に対する思い入れがものすごく強いです。
第二新卒で転職活動を希望している人は、政府が進めようとしている働き方改革を求めているのでしょう。
企業としては、若手社員を採用し、長く働いてもらうためには、働き方改革を進めなければいけないということでしょう。
白河桃子氏が『御社の働き方改革、ここが間違っています! 残業削減で伸びるすごい会社』(PHP新書)の中で、「会社全体が、業界全体が、この会社で良かったと、プライドを持って仕事ができるようになる改革。それが働き方改革」と書かれています。
まさにその通りなのでしょう。
働き方改革はまさに生き残るための経営戦略なのです。