面接解禁日(6月1日)前に就活生の内々定率は6割と、つい先日のブログで就職情報最大手のマイナビの調査結果を取り上げました。
マイナビほど知名度は高くないかもしれませんが、こちらも就職情報大手の株式会社ディスコが面接解禁日(6月1日)時点の内々定率は7割越えという調査結果を公表しました。
2020年3月に卒業予定の大学4年生(理系は大学院修士課程2年生含む)のキャリタス就活2020学生モニターを対象とし、2019(令和元)年6月1日~6月5日の期間、インターネットを活用して調査を行っています。
回答者数は 1,261人(文系男子 406人、文系女子 376人、理系男子 331人、理系女子 148人)でした。
1日で内々定率が10ポイントもアップ?
マイナビの調査では、5発31日時点で内々定率は 61.8%でした。
ところが翌6月1日時点の株式会社ディスコによるキャリタスリサーチでは、内々定率は 71.1%と10ポイント近くもアップしているのです。
なぜ、1日の違いでこのように内々定率に大きな差が生じたのでしょうか?
6月1日が面接解禁日であることが一つの理由でしょう。
6月1日から堂々と企業は就活生と会って選考することが出来るようになりました。6月1日に面接選考という理由で就活生に声をかけ、面接に来てくれた就活生に一斉に内々定の通知を多くの大手企業で行ったのです。
10月1日の内定式出席者に正式に内定通知を渡すのと同じように、6月1日の面接者に内々定通知を渡しているのです。
そのために、5月31日と6月1日で内々定率に大きな差があるのです。
回答者の中に占める文系女子の割合がポイント?
もう一つ考えられるのが、回答者の違いです。
同じように就活生を対象にしているのですが、まず回答者数をみてみるとマイナビ調査の回答者数は 7,375人、キャリタスリサーチは 1,261人ですので、6分の1の人数になっています。
とはいえ、単純に人数の差が内々定率に影響しているとは思えません。
それ以上に大きいのは、回答者の中に占める文系女子の割合の差でしょう。
マイナビ調査の文系女子回答者数は 3,254人で、全回答者の 44.1%を占めています。
それに対して、キャリタスリサーチの文系女子回答者数は 376人で全回答者の 29.8%に過ぎません。
マイナビの調査では、理系の内々定率は7割以上であるのに対し、文系女子は 56%でした。
文理別男女別に内々定率を見てみると、文系女子が最も内々定率が低いのです。
その文系女子の占める割合がマイナビ調査の方がかなり高いのです。
6月1日が面接解禁日であったこと、回答者の中に占める文系女子の差が内々定率に表れているというのが、私の仮説ということになります。
次回のマイナビの調査結果が公表されたら、この仮説の検証を行いたいと思います。
仮説と検証を繰り返すこと、それが就活においても大切なのです。