先週の金曜日、3月1日、2020年3月卒業予定大学生の就職活動が本格的に開始されました。
昨年同様、もしくはそれ以上の売手市場と一般的にいわれています。
売手市場ということもあり、複数の企業から内定をもらった昨年の就活生も多かったでしょう。
とはいえ、基本的には1社に絞り込まなければいけませんので、就職先企業を決めるのに悩んだ就活生も多かったはずです。
悩んで悩んで決めた就職先企業に満足しているのでしょうか?
就職情報大手の株式会社リクルートキャリアの研究機関である就職みらい研究所が調査・公表している「就職白書2019」を取り上げます。
調査は、インターネットを活用し、2018(平成30)年12月28日~2019(平成31)年1月28日の期間、民間企業を対象に就職活動を行った全国の大学4年生および大学院2年生の男女を対象に行われています。
回答があったのは、 2,030人でした。
8割を超える新入社員が入社予定企業・組織に満足!!
入社予定企業・組織等への満足度を質問すると、
- 非常に満足 35.1%
- どちらかというと満足 47.9%
- どちらともいえない 12.8%
- どちらかというと不満 3.2%
- 非常に不満 1.0%
という回答でした。
「非常に満足」と「どちらかというと満足」をあわせると 83.0%、また「どちらかというと不満」と「非常に不満」を合わせると 4.2%となります。
100人の新入社員のうち、 83人が満足し、 5人に不満があるということになります。
昨年が満足 83.4%、不満 3.7%ですから、ほぼ同じ傾向といえるでしょう。
満足している新入社員が多いのは、当初から希望していた企業に就職できたからでしょうか?
新入社員の過半数が第一志望群の企業に就職予定
入社予定企業・組織等に対する就職活動当社の志望状況を聞くと、
- 当初からの第一志望群 52.1%
- 当初は第二志望以下の志望群 27.0%
- 当初は志望していなかった 20.9%
という回答でした。
一年前に同じ質問を昨年の新入社員に行った結果は、
- 当初からの第一志望群 37.1%
- 当初は第二志望以下の志望群 35.2%
- 当初は志望していなかった 27.7%
でした。
同じように8割を超える人が満足しているものの、入社予定企業に対する当初の志望度は大きく異なっています。
この結果から、当初の志望が、就職活動をとおして変わってくるといえるのではないでしょうか?
企業に勤めるOBや採用担当者と話をしたり、役員等との面接を受けたり、ご両親や大学のキャリアアドバイザーに相談する中で、企業に対する印象が変わってくるのでしょう。
ということは、最初からあまり絞り込まない方が良いのではないでしょうか?
本当に相性の良い企業と出会うためにも、いろいろな企業の採用担当者に積極的に会いに行きましょう!