2020年3月卒業予定大学生の 86.2%がインターンに参加し、就活が始まっていることは、以前のブログに取り上げました。
来年の3月卒業予定大学生の就活が始まる一方、今春、2019(平成31)年3月卒業予定大学生の就活は終わったのでしょうか?
厚生労働省と文部科学省から、「平成30年度大学等卒業予定者の就職内定状況調査(12月1日現在)」結果が、2019(平成31)年1月18日に公表されました。
調査開始以降、過去最高に!
調査の結果、1997(平成9)年3月卒業予定者の調査開始以降、12月1日現在としては過去最高の 87.9%となったようです。
昨年の同時期と比べると 1.9ポイント上昇しています。
昨年は最終的(4月1日現在)に就職内定率は 98.0%でしたので、今年はそれ以上の内定率になるかもしれません。
この10年の12月1日現在の内定率をみてみると、
- 2019(平成31)年3月卒 87.9%
- 2018(平成30)年3月卒 86.0%
- 2017(平成29)年3月卒 85.0%
- 2016(平成28)年3月卒 80.4%
- 2015(平成27)年3月卒 80.3%
- 2014(平成26)年3月卒 76.6%
- 2013(平成25)年3月卒 75.0%
- 2012(平成24)年3月卒 71.9%
- 2011(平成23)年3月卒 68.8%
- 2010(平成22)年3月卒 73.1%
でした。
リーマンショックの影響が大きかった2011(平成23)年3月卒の内定率が最も低く、そこから右肩上がりで内定率が上がっていったのがよくわかります。
地方の大学はやはり厳しい?
過去最高の内定率ですが、地域別にみると、やはり地方の方が厳しい現実が浮かび上がります。
地域別に内定率をみると、
- 関東地区 90.5%
- 近畿地区 89.9%
- 中部地区 88.1%
- 北海道・東北地区 86.0%
- 中国・四国地区 82.6%
- 九州地区 80.5%
でした。
もっとも内定率の高い関東地区と、最も低い九州地区では、なんと 10ポイントも差があるのです。
これだけの差があると、大学に進学するのであれば、どうしても関東地区、近畿地区、中部地区の大学を目指すのも無理はありません。
見方を変えると、採用に苦しんでいる中小企業は、地方の大学から積極的に採用することも考えるべきでしょう。
地方にサテライトオフィスを開設する企業も!
例えば、株式会社明日のチームという人事評価のクラウドサービス等を行っている会社は、複数の地方にサテライトオフィスを展開しています。
生まれ育った地方で、就職したいという人を採用しているのです。
全く同じことができる企業は限られているかもしれませんが、パソコンと通信環境さえ整えば、地方で働く場を創造することはできるのではないでしょうか?
知恵を出し合って、企業も働く人も幸せになれる道を見つけ出しましょう。