就活ルール廃止については、今まで何度か取り上げてきました。
私の予測も書いてきましたが、いわゆる就活に詳しい識者の方々は、どのように考えているのでしょうか?
2018(平成30)年9月25日の日本経済新聞朝刊に掲載されていた意見を要約してみましょう。
新しい就活ルールは大学主導で!
日本大学教授の安藤至大氏の意見の要旨は、
- ルールがなければスケジュールがなし崩しに前倒しになり、学業がおろそかになる
- ルール作りには、大学が足並みをそろえ、指導的な役割を果たすべき
- ルールで大切なのは、採用活動の期限を限定すること
- 新卒一括採用により、諸外国に比べ日本の若年失業率が低い
- 中途採用や職種ごとの即戦力採用と新卒一括採用は併存
と、いうことになります。
新卒採用は自由競争に!
同じ大学教授という立場になりますが、昭和女子大学特命教授の八代尚宏氏の意見の趣旨を私なりにまとめると、
- 自由競争にし、市場のメカニズムに任せれば、おのずと均衡点は見出される
- 大手や人気企業は大学3年生の春休みまでに内定出し
- 大手や人気企業の内定を取れなかった就活生を中小企業が採用
- 学生は就活を通じて社会問題の関心を高める
- 入社20年で経験を積み、40歳ぐらいから専門的技能を生かすのが望ましい
- 企業にはしっかり学生の成績を見てほしい
と、いうことになります。
4月の面接解禁が最善策!
リクルートキャリアを経て独立し、雇用ジャーナリストとして活躍されている海老原嗣生氏の考えを私がまとめると、
- 面接解禁を大学4年生の4月1日にするスケジュールが最善
- 大学3年生の12月中旬に広報を解禁、翌年2~3月に説明会を実施
- 就職情報サイトの事業を許認可制にすれば、スケジュールは守られる
- スケジュールを決め、守るように音頭を取れるのは厚生労働省
- 日本の新卒採用システムは若い人に大きなチャンス
と、なります。
3人の方の意見には、共通しているものもあれば、当然、異なっているものもあります。
新卒一括採用は優れたシステム!
3人とも、新卒一括採用については肯定的に捉えています。
新卒一括採用のおかげで、若者の失業率が低く、まさに日本の若者は勝ち組である、と以前のブログで書きました。
この考え方については、3人の方と私の意見と一致しているようです。
それでは、新卒一括採用を継続するとして、就活のスケジュールが必要かどうか、ということについては意見が明確に分かれます。
八代尚宏氏の主張する自由競争、スケジュールを決めるにしても、安藤至大氏は大学主導で、海老原嗣生氏は厚生労働省主導で4年生の4月1日に面接解禁するのが良いという意見、三者三様になっています。
企業、大学、就活生等々、それぞれの立場からみると、違った意見になるのは当然でしょう。
完璧な意見はないのですから。
私は、自由競争を支持しています。自由競争にしても、自然と落ち着くとこに落ち着くと思っているからです。
とはいえ、落ち着くまでには少し時間がかかるかもしれません。
そのため、過渡期は厚生労働省がルールをつくってもいいかもしれません。
就活生は、どのようなスケジュールになろうとも、自分と相性のよい企業を探して下さい。
笑顔で就活に挑戦してください。
苦労するかもしれませんが、決して無駄にはなりませんから。