以前のブログで、働き方改革にどのくらいの企業が取り組んでいるのか、株式会社NTTデータ経営研究所が行った調査結果を取り上げました。
その調査結果によると、全体の4割弱の企業が働き方改革に取り組んでおり、少しずつではありますが、増えていました。
ただし、従業員 1,000人以上は6割以上の企業が取り組んでいるのに対し、従業員 100人未満の企業で取り組んでいるのは2割未満しかなく、企業規模によって取り組みに大きな差がありました。
今回は、帝国データバンクが行った企業の意識調査を取り上げます。
やはり、取り組んでいるのは全体の約4割
帝国データバンクの調査は、2018(平成30)年8月20日~8月31日に行われ、有効回答企業数は 9,918社でした。
帝国データバンクの調査によると、働き方改革に
- 取組んでいる 37.5%
- 現在は取組んでいないが、今後取組む予定 25.6%
- 以前取組んでいたが、現在は取組んでいない 2.6%
- 取組む予定はない 15.1%
でした。
以前のブログで取り上げた調査と同じ約4割の企業が取組んでいるようです。
ところで、働き方改革とはどのような取組みのことを言うのでしょうか?
働き方改革は、一億総活躍社会を目指しています!
働き方改革は、政府によると、一億総活躍社会の実現に向けた取組のことを意味します。
政府のリーフレフトによると、「働く方々がそれぞれの事情に応じた多様な働き方を選択できる社会を実現する」ことが働き方改革なのです。
特に、長時間労働の是正、多様で柔軟な働き方の実現、雇用形態にかかわらない公正な待遇の確保を目指しているのです。
それでは、働き方改革に取組んでいる企業は、具体的にはどのような取組みをしているのでしょうか?
最も多いのは、やはり「長時間労働の是正」!
帝国データバンクの調査によると、取組みの具体的内容は、
- 長時間労働の是正 79.8%
- 休日取得の促進 61.8%
- 人材育成 56.3%
とのことです。
労務・人事面として、最も効果のある具体的内容は、
- 長時間労働の是正 30.3%
- 休日取得の促進 25.3%
- 勤務時間・制度の多様化 20.0%
のようです。
実際の効果を意識しながら、具体的な取組みを進めているようです。
ところで、働き方改革は政府に言われるので行っているのでしょうか?
それとも、何か目的があるのでしょうか?
企業の目的は、従業員のモチベーションの向上!
働き方改革への取組みで最も重視する目的は、
- 従業員のモチベーション向上 25.6%
- 人材の定着 19.8%
- 生産性向上 15.9%
- 従業員の心身の健康(健康経営) 15.4%
- 円滑な人材採用 8.9%
でした。
以前のブログで、労働者が不足していることを取り上げました。
帝国データバンクの調査結果を見る限り、労働者不足が企業に働き方改革を進めさせているようです。
労働者不足は経営者にとっては、頭の痛い問題でしょう。
今こそ、経営者と労働者が知恵を出し合って、幸せになれる働き方を探すチャンスなのです。
みなさんも、幸せになるための働き方を真剣に考えませんか。