2018(平成30)年7月2日(月)は、七十二侯の一つ、「半夏生」にあたります。
有名な夏至や冬至、春分、秋分、立春などは1年を24分割した「二十四節気」ですが、これらの季節をさらに3つに分けたものが、七十二侯になります。
太陽と地球の位置関係で決まりますが、大体、夏至から10日~11日後に「半夏生」を迎えるようです。
半夏生では、特定のものを食べるという風習があるようです。
食べるものは、それぞれの地域によって異なるようですが、私の家庭では、「タコ」を毎年、食べています。
さて、ちょうどこの「半夏生」のころから、高校生の採用活動がスタートすることになります。
高校生の採用活動のスケジュールは決められています!
高校生の求人は基本的にハローワーク経由で行われますので、厳密にスケジュールは決められています。
今年でいえば、
- 6月1日:ハローワークへの求人申し込み受付開始
- 7月1日:ハローワークから返戻された求人票を企業が各高校へ送付
- 9月5日:高校から企業へ応募・紹介
- 9月16日:採用選考開始
と、なっています。
2018(平成30)年は7月1日が日曜日のため、実質、半夏生の7月2日(月)、ハローワークから返戻された求人票を各高校へ送付する今日から、高校生の採用活動が本格的にスタートすることになります。
高校生の就職活動は短期間!
2018(平成30)年6月29日の日本経済新聞朝刊の私見卓見というコラムに、「高校生の就活環境を改善しよう」というセールアドベンチャー合同会社代表の渡辺宏明氏の意見が掲載されていました。
以前のブログで取り上げましたが、就職希望者全員が就職できる「全就職」時代の今、何を改善しようと、主張されているのでしょうか?
それは、スケジュールの問題と、職場見学を除いて、企業が高校生に直接、アプローチできないことに集約されます。
応募企業を決めるまで1ヵ月程度!
高校によって多少の差はあると思いますが、高校訪問をして先生にお話をお聞きすると、8月上旬には就職希望生徒に、第1希望から第3希望ぐらいまで決めてもらうそうです。
その後、学校内で調整してお盆明けくらいには、ほぼ応募する企業を決めてしまうようです。
このスケジュールでは、就職を希望する高校生としては、7月上旬に初めてどのような企業がどのような職種で募集しているのかがわかり、8月上旬には希望を決めなければいけない、ということになります。
1ヵ月程度で、就職先を決めなければいけないことになってしまうのです。
もう少し、考える時間が必要ではないでしょうか。
ジュニアインターンシップの活用も!
就職を考えている生徒と企業とを取り持つ一つの方法として、インターンシップ(就業体験)の活用も考えられます。
大阪府下のハローワーク主催で、8月にジュニア・インターンシップが開催されます。
2日間という短い期間ではありますが、貴重な体験になるように、各企業は工夫されるに違いありません。
もう少し期間を長くする、複数の企業でインターンを受けられるようにする等、ぜひ、もっと拡充していただきたいと思います。
高校生の採用活動にも、まだまだ改善の余地はあります。
みんなが幸せになれるよう、もっと知恵を出し合いましょう!