株式会社パーソル総合研究所が発表した調査結果「APACの就業実態・成長意識調査(2019年)」によると、日本の勤務先に満足している人は 52.3%、一方で転職意向をもっている人は 25.1%でした。
調査は、日本を含むアジア太平洋地域(APAC)14の国・地域における主要都市ではたらく人を対象としています。具体的には、
1.中国(北京・上海・広州) 2.韓国(ソウル) 3.台湾(台北) 4.香港 5.タイ(バンコク)
6.フィリピン(メトロマニラ) 7.インドネシア(ジャカルタ)
8.マレーシア(クアラルンプール) 9.シンガポール 10.ベトナム(ハノイ、ホーチミンシティ)
11.インド(デリー、ムンバイ) 12.オーストラリア(シドニー、メルボルン)
13.ニュージーランド 14.日本(東京、大阪、愛知)
です。
日本の勤務先の満足度 52.3%。14の国・地域で最低
パーソル総合研究所の調査によると、日本の勤務先(会社全体)の満足度は 52.3%と、14の国・地域の中で最も低い結果になりました。
( )内の14の国・地域の平均と日本を項目別に比較すると、
- 会社全体 52.3%(80.2%)
- 職場の人間関係 55.7%(79.3%)
- 直属上司 50.4%(74.5%)
- 仕事内容 58.2%(81.0%)
- プライベート 60.2%(78.5%)
と、日本の満足度はどの項目も低い結果になっています。
14の国・地域がすべての項目で 70%を超えているのに対し、日本は 50~60%に留まっています。
会社全体の満足度を比較しても、日本は 52.3%と約半数に過ぎないのに、14の国・地域の平均は 80.2%と 27.9ポイントも高くなっています。
「会社全体」だけではなく、「職場の人間関係」「直属上司」「仕事の内容」も最下位だったようです。
勤務先の満足度が低い人は、やはり転職するのでしょうか。
継続して働きたい 52.4%。転職したい 25.1%。
今後の勤続に関する意向を尋ねたところ、日本では「現在の勤務先で継続して働きたい」(「とてもそう思う」「ややそう思う」を合算)が 52.4%、「他の会社に転職したい」(「とてもそう思う」「ややそう思う」を合算)が 25.1%という回答でした。
14の国・地域の中で、ともに最低の回答率でした。
継続して働きたい人も、転職したい人も最低の回答率ということは、どうしたいのでしょうか?
本当は転職して環境を変えたいという気落ちはあるけども、失敗するのが嫌だから何もしない、という思考停止に陥っているのではないでしょうか。
継続して勤務するにしても、転職するにしても、自分で選択しているということに気づいてください。
自分が選択しているということを自覚すること、それが後悔しないため、幸福になるためには、大切なのです。