あなたは仕事や職場で強いストレスを感じていますか?
企業で働く多くの人が「心の病」で苦しみ、「心の病」による労働者災害が増えていることを以前のブログで取り上げました。
それも年代によって大きな差があるわけではなく、10代でも「心の病」に苦しんでいる人が多いのです。
「心の病」の原因の一つが強いストレスです。
厚生労働省が調査し、2018(平成30)年8月28日に公表した平成29年「労働安全衛生調査(実態調査)」を見てみましょう。
強いストレスを感じている人は約6割!
厚生労働省の調査によると、現在の仕事や職業生活に関することで、強いストレスを感じる事項がある労働者の割合は 58.3%でした。
一年前の調査で 59.5%でしたので、昨年とほぼ同じ割合です。
強いストレスの内容は、
- 仕事の質・量 62.6%
- 仕事の失敗、責任の発生等 34.8%
- 対人関係(セクハラ・パワハラ含む) 30.6%
でした。
強いストレスを感じていても、すぐに「心の病」につながるわけではありません。
あなたも、ストレスを感じているときに、他人に相談するだけでスッキリしたことがあるのではないでしょうか。
相談する人がいるだけで、ストレスの影響を軽減することができるのです。
強いストレスを感じている人は、誰に相談しているのでしょうか?
相談できる人がいるのは9割超!
同じ厚生労働省の調査によると、不安、悩み、ストレスについて相談できる人がいる割合は 91.8%でした。
相談できる相手は、
- 家族・友人 85.3%
- 上司・同僚 77.1%
- 産業医 8.9%
- 保健師または看護師 4.1%
- 産業医以外の医師・カウンセラー等 3.1%
でした。
また、実際に相談した割合を見ると、
- 家族・友人 81.7%
- 上司・同僚 71.0%
- 産業医 2.7%
- 保健師または看護師 2.4%
- 産業医以外の医師 2.1%
- カウンセラー等 1.1%
という結果でした。
産業医や保健師、カウンセラーといった専門家に相談する人はごく少数で、ほとんどの人が、家族・友人や、上司・同僚といった身近な人に相談していることがわかります。
あなたは、相談できる人は身近にいますか?
同じことがあっても強いストレスを感じる人もいれば、感じない人もいます。
強いストレスを感じても人に話をすれば、それだけで気分はずっと楽になります。
もし、身近に相談できる人がいないときは、ノートにでも書き出しましょう。
書き出すだけで、不思議と気分が落ち着いてきます。
ぜひ、みなさんも強いストレスを感じたら、ゆっくりと大きく深呼吸してください。
そして、感じたことを書き出してください。
そうすれば、きっと強いストレスうまく付き合うことができます。