以前のブログで、70歳を超えても現役で働いている人を特集していたテレビ番組を紹介しました。
80歳や90歳になっても、まさしく現役で楽しく働いておられる様子が伝わってきました。
ところで、もうすぐ定年を迎えようとする年齢の人たちのうち、どれくらいの人が、定年後も働き続けようと思っているのでしょうか?
2018(平成30)年7月17日の日本経済新聞朝刊には、「「定年後も働きたい」8割ー50~64歳正社員 民間調査ー」という記事が掲載されていました。
調査の概要は?
この調査は、株式会社明治安田生活福祉研究所と公益財団法人ダイヤ高齢社会研究財団の共同プロジェクトとして行われたようです。
調査の概要は、
- 調査対象:全国の50~69歳の男女
- 調査方法:インターネット調査(株式会社マクロミルの登録モニター)
- 調査時期:2018(平成30)年2月9日~2月14日
- 回収数:6,250人
となっています。
なお、回答された人の内訳は、定年前正社員 2,500人(男性 1,500人、女性 1,000人)、定年後有職者 2,000人(男性のみ)、定年後無職者 1,750人(男性のみ)と公表されています。
定年前正社員の約8割が、定年後も働きたいと回答!
定年前正社員の約8割が、定年後も働くことを希望しているようです。
年代別に定年後も働くことを希望している人は、
[男性]
- 50~54歳(母数 500人):78.0%
- 55~59歳(母数 500人):78.4%
- 60~64歳(母数 500人):82.6%
[女性]
- 50~54歳(母数 450人):75.5%
- 55~59歳(母数 400人):79.3%
- 60~64歳(母数 150人):80.0%
となったようです。
どの年代も、約8割が定年後も働くことを希望しているようです。
働くことを希望している理由は?
働くことを希望している理由を複数回答で聞かれた結果、どの年代も「日々の生計維持のため」という回答が一番多かったようです。
以前のブログで、厚生年金の報酬比例部分が60歳から61歳に引き上げられた前後の年代の人を比較した結果、年金受取開始を引上げると継続して働く人が増えると考えられるデータのことを取り上げました。
この調査のくくりで行くと、50~54歳および55~59歳の人の多くは、定年を迎えても年金を受取れない、あるいは受け取れるにしても金額は多くないという人が多数ですので、生活のために働かざるを得ないというのが現実なのでしょう。
定年後も働いている人の働いている理由は?
それでは実際、定年後も働いている人の働いている理由はどうなっているのでしょうか?
[60~64歳]
- 日々の生計維持のため:64.7%
- 生活のハリ・生きがいを持つため:34.9%
- 社会とのつながりを持ちたいため:20.6%
[65~69歳]
- 生活のハリ・生きがいを持つため:46.6%
- 日々の生計維持のため:42.9%
- 社会とのつながりを持ちたいため:28.7%
となっています。
当然、まずは生活の維持が最優先されます。
年金が満額支給され生活が維持できるのであれば、次はやはり、「きょうよう」と「きょういく」なのです。
幸せになるためにも、出来るならば一生継続できる「きょうよう」と「きょういく」を意識的に作りましょう!